2025年11月06日
没入型シアター市場、2030年までに年平均成長率18%で拡大 - 投資家の注目集まる
調査会社の最新レポートによると、没入型シアター(イマーシブシアター)の世界市場規模は、2025年の約350億円から2030年には800億円に達し、年平均成長率(CAGR)18%で拡大すると予測されている。この高成長が見込まれる背景には、観客参加型のエンターテインメント体験への需要増加と、プロジェクションマッピングやAR(拡張現実)などの技術革新がある。
没入型シアターは、従来の観劇スタイルとは異なり、観客が物語の世界に入り込み、登場人物と直接交流したり、ストーリー展開に影響を与えたりすることができる新しい形式のエンターテインメントだ。特に若年層を中心に「体験消費」への関心が高まっており、SNSでの情報拡散効果も相まって人気が急上昇している。
投資家の間でも注目度が高まっており、2025年上半期だけで没入型シアター関連企業への投資額は前年同期比で220%増加した。都市部を中心に専用劇場の新設が相次いでおり、従来の演劇やミュージカルとは異なる新たなエンターテインメント市場として確立されつつある。業界関係者は、今後も技術革新と独創的なコンテンツ開発により、市場の更なる拡大が期待できるとしている。